障がい児の高校卒業後の進路 障害福祉サービス事業所説明会へ行って来ました

我が家の長男は知的障がいを伴う自閉くん。

そんな長男も早いもので気づけば中学生。

 

高校卒業後の進路については、そろそろ考えていかなければいけないと思いつつも、なかなか動けてなかったのが正直なところ。

 

 

障がい児(者)の進路と言っても様々。

 

身体障がい、知的障がい、精神障がい・・・と障がいの種類は様々。

軽度、中度、重度など、程度も様々。

 

もちろん、障がいの種類や程度に関係なく、健常者と同じくそれぞれ性格も違うし、得手、不得手もある。

 

高校卒業後の進路にしても、様々でしょう。

大学や専門学校へ進学する方もいるでしょう。一般企業へ就職する方もいるでしょう。

 

ただ、我が家の長男に関しては、障がいの種類と程度、出来る事出来ない事などを考えると「障害福祉サービス事業」というものにお世話になる事が望ましいと思っています。

 

なので、今回あった「障害福祉サービス事業所説明会」はどんぴしゃの内容。

 

今回行ってきた説明会の内容は、こんな感じ。

・障がい福祉サービス事業所の種類について

・各事業所ブースでの説明、質疑応答

 

結論、すっごく勉強になったし、今後の活動の方向性もだいぶ見えました!

 

せっかくなので、「障害福祉サービス」というものを少し紹介します。

 

障がい福祉サービスの中にもいろいろあるのですが、今回は「高校卒業後の進路」という観点から以下4つの事業の説明がありました。

 

1.就労移行支援

期間:最大2年

内容:一般就労等への移行に向けて事業所内、企業における作業や実習、職場定着の支援等。

 

一般の企業への就職(障がい者枠含む)が出来なかった人、または就職したものの退職にいたり再び就職をしようとしている人向け。

企業で働く為に、「挨拶が出来る様に」「指示が理解出来る様に」であったり、実際に就職後に行なう作業の訓練、更にハローワークで就職先を一緒に探したりする

 

2.就労継続A型事業

期間:65歳まで

内容:雇用契約に基づき継続的に就労することが可能な物に就労の機会を提供。

就労に必要な知識、能力の向上のために必要な訓練等

 

その事業所と雇用契約をする為、最低賃金は確保される。

(参考:愛知県の最賃時給986円(R4年10月~)

 

3.就労継続B型事業

期間:定め無し

内容:雇用契約に基づく就労が困難な者に対して、生産活動等の機会の提供、その他の就労に必要な知識及び能力の向上の為に必要な訓練等。

 

雇用契約を伴なわない為、事業所内での作業に対しての工賃が支払われる

(参考:愛知県の平均工賃17,635円程度/月)

 

 

4.生活介護

期間:定め無し

内容:入浴・排泄・食事などの介護。その他の日常生活上の支援、創作活動、生産活動。身体機能や生活能力の向上のために必要な援助。

 

 

 





我が家の長男くんの方向性

今回の説明会では、上記4種類の説明後、参加の各事業所がそれぞれブースを設け、個別に内容の確認など出来る機会が設けられており、いくつかの事業所のブースを回り話を聞いてきました。

 

長男くんは、生活する上での介護は、多岐にわたり必要です。

 

食事・排泄・入浴・着替えなどなど、内容により介護が必要な程度は様々ですが。

 

また、意志を伝えるなどはかなり難しく、物を作ったりの作業も現在はまだまだな状況。

 

学校や放課後に通う事業者では、作業を集中してやれる時もあれば、ふらふらしてしまうこともあるとか。

 

そんな状況踏まえ、現時点、親としては「4.生活介護」、もしくは「3.就労継続B型事業」を考えています。

 

今後の活動

方向性として「生活介護」「就労継続B型事業」をあげましたが、その中でも事業所によって、活動時間、事業者環境、場所などはもちろん様々。

 

活動内容も、農作業、手袋の検品作業、ゴム製品のバリ取り、箱詰め作業、手芸製品の作成、クッキー、カップケーキの作成などなど。

 

1つの事業所の中でも複数の活動の種類があったりと。

 

今後は、気になった事業所を一つずつ見学に行ったり、時には長男くんに「体験」の機会を与えてもらったりしながら、選んでいこうと思っています。

 

賃金だったり、工賃だったりというものには、親としては全くこだわりはありません。

 

長男くんが、毎日通所することや活動内容に対して負担が極力少なく、可能ならば楽しいと思える毎日を過ごせるような場所を探していこうと思います。